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2009年12月23日 (水) | Edit |
ほとんどの缶ビールはアルミですが、
北九州には(だけじゃないと思いますが)
スチール缶のビールがあります。

北九州の地元のスーパーで売っているビールは、
このスチール缶で、
全国チェーンのスーパー、量販店などではアルミ缶なんですよ。

ビール
左がスチール缶、右がアルミ缶
写真はビールじゃなくて発泡酒ですけど…

やはり新日鐵がある街だからでしょうね。
そこらへん、「地場企業」であることが関係しているのかな。

一見、そして持った感覚も
スチール缶もアルミ缶も何の違いも感じられません。

色々と調べてみたら、1999年頃から、
大手の鉄鋼会社が、スチール缶のすぐれた点を訴え、
ビールへの採用の普及促進に力を入れ始めたようです。

軽くて加工しやすいアルミ缶との戦い。
(ペットボトルの存在も脅威のようですが…)

重さがあまり変わらないスチール缶の開発により、
輸送コストの面でも差がなくなると、
強度が強く原料コストが安定しているスチール缶のほうが
有利になるというわけなのです。
(2003年の時点で350ml缶は10g差)

アルミ缶は強度が弱いので、
内圧を高くしておかなければならない。
だから炭酸飲料はアルミ缶が多い。

コーヒーやお茶の缶はスチールが多いですよね。
温めても変形しないのはスチールだし、
特にコーヒーはミルクが入っているので、
腐敗の検査のためにスチール缶が絶対条件のようです。

ただ、最近はブラックコーヒーが人気のため、
それには当然ミルクが入らないので、
アルミ缶を使っているものも多いとか。

そうやってそれぞれが技術向上や時代のニーズに適応させながら、
ひそかに(?)戦いを繰り広げているわけですね。

主に飲料で使われている容器のリサイクル率(平成20年度)は
 スチール缶88.5%
 アルミ缶87.3%
 ペットボトル69.2%
おぉ、わずかながらもスチール缶の勝ち。

あと、スチール缶は印刷再現性にも優れているそうですよ。
そういうのって素敵。

そうやって考えると、
スチール缶はたたずまいも凛としてますよね~(ひいき目?)。
ピカピカ光るアルミと違って色合いも少し渋くて。

スチール缶vsアルミ缶。
どちらも長所・短所があるわけで、
まぁ正直なところ大差はなくなってきてるのでしょうが、
ここはやはり、北九州っ子としてはスチールびいきでね♪
がんばれスチール!

にわか勉強でも、とってもためになりました。
もっと詳しくスチールの魅力に迫りたい方はコチラで。

[追記]
スチール缶ビール豆知識編blogはこちら